Grampusのブログ

主にコンピュータ将棋関連の話題を扱います

第1回世界将棋AI電竜戦の参加記録です

Grampusの第1回世界将棋AI電竜戦の参加記録です。
参加名は、予行演習4と同じくGrampusです。由来は英語の「鯱」です。

・評価関数について
今回、使用した評価関数は3つです。

・Grampus4_test75
メインで使用の居飛車評価関数です。予行演習4で使用したGrampus4_test41(水匠2からの追加学習)とGrampus4_test60(elmo2020からの追加学習)をたまさんのNNUEツールでマージしたものです。3000万ノードで検証したところ、上記の評価関数と同等以上の検証結果が得られたので採用しました。

・Grampus4F_test18(Cendrillon評価関数)
振り飛車評価関数です。予行演習3で使用した振り飛車を指さない振り飛車評価関数と、shinderella-0825を無学習で出力したものをやはりたまさんのNNUEツールでマージしたものです。1500万ノード及びfloodgateでの検証でさほど悪い結果ではなかったので採用しました。

・Grampus3_test80
振り飛車用に用意しました。対振り用なので出番があまりない上によい結果も出せませんでした。

・定跡について
最近の棋譜をもとにテラショック定跡を生成したものの、残念ながら思うような結果が得られませんでした。調整する時間もなかったので、急遽たまさんの定跡ファイルを使用させて頂くことになりました。